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御言葉にいきるBIBLE MESSAGE

人知を超えた神の愛

堺福音教会 主幹牧師 我喜屋 明

 神様の愛による結びつきは、とても強くて深いので、たとえ私たちが傷つくことがあったとしても、もっと深いところにおられる神様によって癒されます。神様は、キリストの体である教会の真中におられて、私たちは、そこに集められました。人間の体は心臓、腎臓、肺臓・・・と言う臓器によって造られ、目、鼻、口などの機能を持った器官で構成されています。各部分は独立した器官ですが、それぞれの機能を持っており、それらが一緒になって人となっています。ですから、一つの器官を体から切り離してしまうと、生きて働くことができません。命が無くなってしまうからです。からだ全体を結びつける命がなければバラバラになりますが、それぞれの器官がイエス様の命で生かされてつながっているのです。

 

 子どもの頃、学校で磁石のことを習った時に、砂鉄を見てとても興味深かった記憶があります。砂のような粒子に磁石を近づけると、みんな吸い寄せられて磁石にくっついたり、面白い形を作ったりします。粒子それぞれが鉄の性質を持っているので、磁石に引っ付く訳です。同じように、私たち一人ひとりがイエス様のいのちをもっていれば、イエス様によってひとつになり、その結果として、一緒になった私たちから神様の恵みと祝福を、他の人に流していくことが出来ます。

 

愛の深さの土台

 神様の愛を知ると、神様は私達がすぐには気づかないような深みに導いてくださり、その意味を教えて下さいます。ですから、「広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する」と言われているわけです。普通なら、「広さ」、「長さ」、「高さ」で三次元を表していると思うのですが、ここには「深さ」と四つ目の言葉が加わっているので、神様の次元は四次元だと言われる方もおられます、もちろん物理学的に正しい表現ではありませんが、神様の世界は、私たちが生きている普通の世界とは違うことを意味しているわけです。神様の世界のすばらしさは、私たちが感覚的に知ることのできる世界ではなくて、簡単に把握しきれない世界と言えます。

 

 その世界の土台になるもののことをダビデが書きました。詩篇百三十九篇一節~五節です。ここには「広さ、長さ、高さ」と言う言葉は使われていないのですが、耳をすませばその音色が聞こえてくるように思います。そこを味わって、ゆっくり読んでください。

 

 【主】よあなたは私を探り知っておられます。あなたは私の座るのも立つのも知っておられ遠くから私の思いを読み取られます。あなたは私が歩くのも伏すのも見守り私の道のすべてを知り抜いておられます。ことばが私の舌にのぼる前になんと【主】よあなたはそのすべてを知っておられます。あなたは前からうしろから私を取り囲み御手を私の上に置かれました。

 

 ここで、主は私のことを「知っておられる」と言っています。私が自分のことを知るよりももっと詳細に、私の前から、後ろから、私を取り囲んでおられ、すべてを知っていると言うのです。もちろん、私の後ろに目はありませんから、前しか見ることができません。どんなに頑張って見ようと思ってもできませんね。つまり、私たちは自分のことは自分がよく知っていると言いますが、自分のことが全部見えて、分かる訳ではありません。しかし、神様は私の見えないところを見ておられます。そうなのです、あなたは自分のことを大胆に表現できずに、過小評価しているかもしれませんが、そんなことに左右される必要はありません。神様があなたのことを見ておられ、知っているからです。神様は見えないところをすべて見てくださっているのですから、そのお方にすべてを委ねることでいいのです。

 

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