土の器は、造り主である神様が、いわゆるハンドメイドで作られたもので、非常に大切にされ、愛されている尊い存在であることを学んできました。一つひとつの器を通して内にある光が輝きます。その光が集められ、組み合わされて、宝である光はさらに輝きを増し、芳しい香りを解き放ちます。聖書にはそのような土の器たちがたくさん登場します。ベタニアに住んでいた家族・・・イエス様が愛されていた三人のファミリー・・・が、ルカの福音書十章、ヨハネの福音書十一章~十二章に登場します。ここでは、マルタのことを考えてみたいと思います。
ヨハネの福音書十二章一節~十二節を読みましょう。
さて、さて、イエスは過越の祭りの六日前にベタニアに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。人々はイエスのために、そこに夕食を用意した。マルタは給仕し、ラザロは、イエスとともに食卓に着いていた人たちの中にいた。一方マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ取って、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った。「どうして、この香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではなく、彼が盗人で、金入れを預かりながら、そこに入っているものを盗んでいたからであった。イエスは言われた。「そのままさせておきなさい。マリアは、わたしの葬りの日のために、それを取っておいたのです。貧しい人々は、いつもあなたがたと一緒にいますが、わたしはいつも一緒にいるわけではありません。」すると、大勢のユダヤ人の群衆が、そこにイエスがおられると知って、やって来た。イエスに会うためだけではなく、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった。祭司長たちはラザロも殺そうと相談した。彼のために多くのユダヤ人が去って行き、イエスを信じるようになったからである。