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御言葉にいきるBIBLE MESSAGE

神の作品であるあなた

堺福音教会 主幹牧師 我喜屋 明

神様の戦いの方法

 過日、テレビの時代劇を見ていて面白いシーンがありました。ある、町奉行の侍の話なのですが、彼は、もともと両替屋の金持ちの息子だったのですが、あることがキッカケで奉行所に召し抱えられました。ですから、剣術には全く長けていなくて、悪人と戦うことは苦手なのです。まじめな彼は事件に立ち向い、最後は敵と戦って、その悪人を成敗するという典型的な勧善懲悪物語の主人公です。私が面白いと思ったのは、悪に立ち向かうために、最後に剣を交えて戦う場面があるのですが、彼は腰の剣に手をかけた途端に気絶してしまうのです。すると、その姿がすごい剣豪のように凄みのある姿に見えて、敵はみんな倒れてしまい、彼が再び目を覚ました時には、事件が解決しているのです。

 

 このパターンは、クリスチャンが自分の弱さと戦ったり、不信仰に悩んだり、サタンに立ち向かったりする時の醍醐味に似ているかもしれないと思いました。自分で訓練して、戦に備えて強くなったりするのではなく、戦いが来ると、神様は私を気絶させてくださって・・・あたかも、何もしなくていいかのようにして下さって、気がついたら、戦いは終わっていた。そのように働いてくださるのが神様かもしれないと思ったのです。虫が良すぎると言われるかもしれませんが、私たちは、神様の作品として、ただそこに立っていればいいと考えれば、間違っていないと思います。

 

 第Ⅱ歴代二十章二十節~二二節に出てくる、ヨシャファテという王様を覚えておられますか。

 

 こうして、彼らは翌朝早く、テコアの荒野へ出陣した。出陣のとき、ヨシャファテは立ち上がって言った。「ユダおよびエルサレムの住民よ、私の言うことを聞け。あなたがたの神、【主】を信じなさい。そうすれば、あなたがたは堅く立つことができる。主の預言者たちを信じ、勝利を得よ。」彼は民と相談し、【主】に向かって歌う者たちと、聖なる装いをして賛美する者たちとを任命した。彼らが武装した者の前に出て行って、こう言うためであった。「【主】に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」彼らが喜びと賛美の声をあげ始めると、【主】は伏兵を設けて、ユダに攻めて来たアンモン人、モアブ人、セイル山の人々を襲わせたので、彼らは打ち負かされた。

 

 このみ言葉によると、ヨシャファテは、戦闘にもかかわらず聖歌隊を作って、武装した兵の先頭に置き、「【主】に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」と賛美させました。全く常識的な事ではありません。でも、結果的に、彼は戦いに勝ちました。こんなことがあるのです。

 

 あなたにも、しっかり立って動かずに、主を賛美する・・・そんな戦いの方法はあり得る訳です。

 

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