1.あなたが必要です
イギリスのビクトリア女王には二人の息子があり、一人はエドワード王子、もう一人をアルバート王子といいました。彼らがバッキンガム宮殿の幼稚園におられた頃の話です。ある雪の日でした。宮殿の外では、数人の貧しい家の子供たちが、楽しそうに雪合戦をしていました。王子たちは彼らと一緒に遊びたくて、警備の人が部屋から離れるのを見はからって、こっそり宮殿を抜け出し、雪合戦の仲間に入れてもらい、しばらくの間、とても楽しい時を過ごしました。ところが、一つの雪玉が宮殿の窓のガラスに当たって割れてしまう・・・という予期せぬ事が起こりました。遊んでいた子供たちはみんなすぐに逃げてしまったのですが、二人の王子と、一人の少年だけが取り残され、駆けつけた警察官に捕まってしまいました。彼らは、捕まえた子供たちに名前を尋ねました。 最初に、一人の子が「すみません、僕はビクトリア女王の子供で、エドワード王子です」と言い、もう一人の子が「僕はアルバート王子です」と言いますと、警察官は「なんという冗談をいうヤツだ! 馬鹿なことを言うんじゃない!」と言いながら、もう一人の子の方を振り向いて、「それで、お前は?」と言いますと、「僕は、この二人の友達と一緒にいるだけですが、イギリス国教会の大司教です」と言った・・・のです。
私たちの教会には、どんな時にも、一緒にそばに立っていてくれる方が必要で、たとえ相手が宮殿の王子であっても、「彼は私の友人です・・・」と大胆に叫ぶ人を必要としているのです。 コリントⅠの12章22節には、「からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。」と書かれてありますが、これは、教会があなたを必要としていることを語っています。実は、堺福音教会は、あなたを必要としているのです。どのような状況であっても、逃げ出すことなく、一緒に困難に立ち向かってくれる、あなた・・・を